奪われし未来

やっと読み終わりました。
興味深い内容でしたが、どんどん忘れてしまうので、
覚えている範囲で書き留めておこうと思います。

とはいえ、本はもう返却してしまったので、記憶の中で
つらつら書いているため、まとまらない点、拙い点はお許しを。
ご興味があれば、実書をお読みいただくことをお勧めします。

環境ホルモン
化学的に合成された物質ながら、人体にはいると、ホルモンと同じような
効果を及ぼしてしまう物質。DDTからPCB、ダイオキシン等々、知られている名前にしても
その中で数々の種類があり、現在も次々と新しい化学工業製品が開発されている中、
その影響も不明なまま世に出現し続けている。

これまで、製造が禁止されるものと言えば、「明らかに毒性がある」とか
「発ガン性がある」など、はっきりした結果があり、「致死量」と言った形で
表しやすいものであった。

それに対し、環境ホルモンに関しては、そういった判りやすい結果が出にくい代わり、
ほんの微量でも、その暴露時期によって、その後の重大な影響を招くと考えられる。

その影響として、野生動物の変容、動物実験等で明らかにされていること。
性生殖系、内分泌系、免疫系等への影響。それに伴う行動異常。
特に取り上げられているのは、環境ホルモンのエストロゲン様の働きが問題視されている。
胎児期、人間では第5~8週ほど、性別の決定がされる時期に多量に晒されると、
雄であれば、生殖器の異常、精子の減少、ガン、雌であれば同じく生殖器の異常、
子宮系疾患、ガンなどが現れる。また、つがい、子育て行動に変化が現れ、
同性同士つがいになったり、子育てを放棄したりする。
また、精神的な部分では、極端にストレスに弱く、過剰な反応を起こす。
攻撃性が増したり、あるいは無気力が現れたりする。

そして免疫系に作用することにより、知られている例ではアザラシなどの海獣類の大量死がある。
今はまだ無いが、今後人類にこの症状が現れたら、一気に人口が減少するかも知れませんね。

さて、それほどまでに悪影響が研究されている中で、企業の反応は微妙である。
もはや化学物質無しでの生活など考えられないし、そこから利益を得ている
人達も沢山いるでしょう。勿論開発者とて、毒を作っている意識はないし。

こういう企業のスタンスとしてあるのは、例えば上記のような研究に対して、
○○グラム以下の摂取なら安全、とか、追試験をして同じ結果が出なかった、とか、
他の社会的な影響にすり替えてみたりとかしています。
まず○○グラム以下と言っても、摂取時期によって影響は異なるし、どんどん
体内に蓄積されることを無視しています。追試に関しても、動物実験、必ず同条件は
無理なだけに、違う結果が出る場合も多いでしょう。社会的な影響、これは例えば
環境破壊、公害、ストレス等ですが、むしろどれか単独の影響と考える方が
間違っているという話ですね。

そして前の日記でタバコのことを書きましたが、これなら止める、と言うことは可能。
でも、環境ホルモンの場合はそうはいきません。完全に生活から取り除くとしたら、
それこそ原始時代のような生活をするしかないし、環境の良いところに移住、と言っても、
気流、海流に乗り、また野生動物の体内に蓄積され、全世界に広がっている、と言うことです。

まあこうしてつらつら書いてみても、明るい光は見えてきません。
人間に関していっても、男性の女性化、精子の減少、女性の婦人病の増加、
そして子供達の学力低下、キレやすい、無気力、アトピー等の免疫への影響、
そして頻発する意味がわからない殺人、幼い子供に対する犯罪。

この様な化学製品が広まったのは第二次世界大戦後、5~60年です。
丁度私たちの親の世代が一代目、私たちの年代は二代目、そして三代目へと。
消えることなく受け継がれていく化学物質の数々があります。
特に70年代までは、それらの物質はむしろ歓迎され、夢の物質扱いで
どんどん使われていましたし、禁止されて以降も、食物連鎖の中を
循環し、消えると言うことはありません。
世代交代の短い野生動物が今絶滅に瀕している種もある、ということは、
人間で言えば、これから数十年後ということで、今見られる現象は、
まだまだ序の口と言えるのかも知れないのです。

逆に、企業側が言うようにこんな事は杞憂で、例えば私が年をとったとき、
笑い話で話せるようなら、どんなに良いことかと思います。
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コメント

 clown00 : 2006/01/19 (木) 23:37:41 修正

環境ホルモンをはじめとする化学物質の影響は、我々の
物差しでは計り知れないところがありますね。
極微量で身体に大きな影響を与えうるモノですし。。。

現在とられている対策が、数十年後、不十分だったなんて事に
ならないことを祈るしか無いのでしょうかねぇ

 PANARI : 2006/01/20 (金) 00:39:30 修正

産婦人科の婦長さんが、自分の息子の結婚に「子供を生まないこと」を条件に許したという話を聞いたことがあります。
今は普通に生まれてくる子のほうが珍しいらしいですね。
花粉症もアトピーも、今の子供は当り前のようになっていますけど、あれも免疫力の低下で異常の一種ですものね。
その話を聞いたのは10年前。
それからの10年は緩やかなカーブではなく加速度がついているので、確かめるのが恐ろしいです。
これも自然淘汰なのでしょうか?

狂牛病にしても、着色料にしても、日本はことが公にならないと動かないから、隠されている部分がとても怖いです。

 mam : 2006/01/20 (金) 10:45:22 修正

現代の環境が、生物へ影響を与えている事は、どんどん目に見えるようになってきましたよね。子供達の成長の仕方、成人の病気方向。健康だったつもりの私も免疫異常(膠原病)ですからねぇ。
時々、考えるんです。自分はどんな死に方するのかと。。。
考えると恐くなって眠れなくなっちゃうんですけどね;

 bow_n : 2006/01/20 (金) 17:34:56 修正

何がどのくらい影響して、こういう結果が出ている、というのをはっきりさせるのは難しいですよね。
「もしかしたら」「かもしれない」では企業も国も動いてはくれません。

本当に杞憂で終わればいいです。
遠い先の地球に住む人たちから「先人たちがちゃんとしてくれなかったばっかりに、自分たちが苦労する」って言われたら悲しいです……

 ABU : 2006/01/20 (金) 18:48:57 修正

こんばんわ。
怖くは思いますが、、恩恵を受けているのも事実。
悪い面どんどん研究してもらって、判ったら即対処する。
これしかないのでは…?
知ってしまった“便利さ”…これはも~手放せないと思い
ます。
でも、、日本は即動かないからなぁ。。
まず“企業利益ありき”ですもんね。。(-。-;)

 BlogPetのsiro : 2006/01/21 (土) 09:52:22 修正

siroは、興味とか記憶したかもー。
ここに内容みたいな返却するつもりだった?
ここへpriの本を返却したいです。
きのうsiroが、ここへお許しとか記憶したかもー。

 もも Pinkdiamod : 2006/01/21 (土) 13:06:06 修正

長い期間をかけて見ていかなければいけないことですよね。
先日、新聞でダイオキシン・・だったかな。
を通常より短い時間で分解するバクテリアが開発されたと見ました。
これまでのいろいろな恩恵の中で暮らしながら、いろいろな問題があることに目を向けていかなければ・・と思います。

動物たちの体つきの変化、影響、植物の変形・・と
環境ホルモンの影響にソラ恐ろしさを感じ始めて、もう何年経つのでしょう。
でも、少しずつでも、不便になることも承知で、これからの努力をしていかなくてはいけませんね。
それにはよく知らないといけないですものね。

直接の関係はよくわからないけれど
アレルギー関係の子どもたちも確実に増えています。
食べものしかり、動物アレルギーで鳩(鳥)でアレルギーが悪化することが分かっている子がいて
お散歩で鳩がいる公園などに行けなくなっていたりします。
何が・・というのは明確にはまだわからないのですが
少し前の暮らしを見直して、見えてくるものがあるのかなぁ。。と考えるこの頃です。

 pri : 2006/01/22 (日) 10:00:57 修正

clownさん>いらっしゃいませ
まさに世界に蔓延してしまっているこの環境ホルモン。
どこにも逃げ場のない中で、世代交代の中での
結果を待つのは、緩慢なる人類の自殺のようでもあります…

楽観論で語られる世界にシフト出来たらなあ。

 pri : 2006/01/22 (日) 10:09:00 修正

PANARIさん>まいどです
この本の初版が出たのは10年ほど前の筈ですので、
そのころお話を聞いたのでしょうね。
それにしても、産婦人科の先生のお話はゾッとします。
実際の現場の方だけに、色々な事を知ってしまったのかも知れませんね。
ただこれは自然淘汰とは言えないでしょう。
あくまで人類の無知と、営利優先の姿勢が招いた事。
しかも多大な野生動物まで道連れにして…

そしてこれから生まれ来る子孫達にそれを背負わせる形に
なってしまう可能性があるのは、やりきれません。

 pri : 2006/01/22 (日) 10:12:54 修正

mamさん>おはようございます
ただ正直、どこまでが環境ホルモンで、どこからがその他公害、
そして社会的ストレスなのかは判りませんが。
むしろ分けて考えず、複合された汚染と言えるでしょう。
私も読んでいて、私自身や周りの人々、当てはまる事がおおくて
背筋が寒くなります。

 pri : 2006/01/22 (日) 10:18:30 修正

bow_nさん>どもども
これからのこういう問題は、はっきりとした実験結果など
待てる性質のものではなく、また、実験などと言う、ごく限られた
環境を作り出して行う事の結果で、読み取れるものでもないと思うので。

営利優先の企業の、提灯持ちの実験結果。
莫大な献金を受けている手前、なかなか動かない政府。
そんなところにとらわれているばかりに、取り返しのつかない
結果にならない事を望みます。

 pri : 2006/01/22 (日) 10:26:23 修正

ABUさん>まいどです
正直戦後の化学物質の蔓延は、醜悪ないたちごっこで。
最初は「安定して扱いやすく、コストも安い」というふれ込みで
どんどん生産、普及してきたものが、実際被害が出てから
あわてて禁止されたり回収されたり。
DDTなんて、戦後の日本では、ノミ退治に大人子供関わらず
頭から振りまかれていたそうで。とうぜん農地にも撒かれ。
それが自分たちの親の世代なんですからねえ。

未だに凄い勢いで開発されている新物質。
もう止める手だてはないのでしょうか。

 pri : 2006/01/22 (日) 10:34:56 修正

ももさん>いらっしゃいませ
ダイオキシン分解の微生物、確かにそうした研究がなされるのは良い事。
その反面、今もてはやされてきているナノテクノロジーでも、
本来吸収されない物質が、細胞に取り込まれてしまう事が判ったそう。
この、ナノテク、やら遺伝子組み換えやら、クローン技術やらと、
もはや踏み込んでならない領域まで踏み込みつつあるなあ、と感じます。
何だか現代の錬金術と言ったイメージですが、そうした事がもし
失敗したと判ったときは、もはや人類絶滅まで覚悟しなければ
いけないかも知れませんね。

本当に先が見えないこの世の中。
少しでも正しい知識を身につけ、正しい道筋を
一人一人が探っていくしかないのでしょうね。
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