ダダ漏れ
汚染された区域の一部の子供は、甲状腺に最大50グレイの高い線量を受けた。これは汚染された地元の牛乳を通じて、比較的寿命の短い同位体である放射性ヨウ素を体内に取り込んだからである。いくつかの研究により、ベラルーシ、ウクライナ、およびロシアの子供での甲状腺癌の発生が増えていることが判った[7]。IAEAの報告によると、「事故発生時に0歳から14歳だった子供で、1,800件の記録された甲状腺癌があったが、これは通常よりもはるかに多い」と記されている。発生した小児甲状腺癌は大型で活動的なタイプであり、早期に発見されていたら処置することができた。処置は外科手術と、転移に対するヨウ素131治療が必要である。現在までのところ、このような処置は診断されたあらゆるケースにおいて成功を収めているようだ。
1995年、世界保健機関は、子供と若年層に発生した700件近い甲状腺癌をこの事故と関連付けた。10件の死亡が放射線に原因があるとした。しかし、検出される甲状腺癌が急速に増えているという事実は、そのうち少なくとも一部はスクリーニング過程によって作り出されたものであることを示唆している。放射線により誘起される甲状腺癌の典型的な潜伏期間は約10年であるのに対し、一部地域での小児甲状腺癌の増加は1987年から観測されている。しかし、この増加が事故と無関係なのか、あるいはその背後にあるメカニズムかは、まだ十分に解明されていない。
これまでのところ白血病の識別できる増加は無いが、過去の被曝者の健康調査の結果、白血病は被曝から発病まで平均12年、固形ガンについては平均20~25年以上かかることが分かっている[8]。このことから、白血病および固形ガンが通常に比べてどれだけ増加するのかは継続的な調査によって判明すると予想される。
個人的覚書のため
次々と、あってはならないところから、しかも1000ミリシーベルトを超える放射線量が
検出されています。容器に穴が開いているイメージだけれど、健全な状態などと
もはや言葉遊びに近くなってしまっている東電の様子を見ても、今やかなりの
放射性物質が外部に駄々漏れになっていることは間違いないでしょう。
しかも3号機で漏洩の可能性のあるプルトニウムに関しては、測定すら
行っていないなどと無責任すぎる発言。
再三言っておりますが、その発表される数字にしても、最短前日の午前中に採取したもの
である場合がほとんどで、要は金町の件にしたって、一日は飲んでしまっている訳で。
それを前提にすれば、「ミネラルウォーターを買い占めるな」と言われて
はいそうですかと言えない人も多かろう。
そして今後大規模な漏洩が起こり、大規模な核の拡散が有ったとしたとき、もはや
知ったときには浴びてしまっている可能性のほうが大きい。
というより実はもう出ている可能性すら否めない。
そういう一刻を争う状況にあるのもかかわらず、やれあそこから煙が出ただの、
そこの水が危ないから明日するとか、そういうことでダラダラと延ばして。
危険なのはもう大前提であって、何時まで東電内だけでやるつもりなのか。
指揮系統も何もあったもんじゃない。
お偉いさん方は東京で、アレコレ言ってるだけだ。
あちこちのお国の知恵を借りるとか借りないとか、噂は伝わってくるが、
いっこうに入ったとか、そういう話がないのはどうしたわけなのか。
こうして日本、又世界の国々の人の安全を脅かし、気持ちに暗い影を落としているという
責任など、全然感じていないのであろうか?
原発から数キロにあった御遺体は、もはや被爆の危険があって
運び出せない強さに汚染されてしまっているという。
じつはまだ避難地域から出ない人もいるとも聞く。
どれだけの汚染があるかどうかは、いつハッキリするのか。
ひとつだけ言えるのは、いま、この瞬間に、1マイクロシーベルトの放射能も
出なくなったとしても、相当な地域がしばらく人の立ち入れない場所に
なってしまっているということだけだ。
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